2026年上半期、私の閉店間際稼働はマイナス1,164枚でした。それでも「もう通用しなくなった」と考えるのは、最も危険な勘違いです。

4年間かけてプラス33,985枚まで積み上げてきた立ち回りが、半年間の実践ではマイナス。この結果だけを見れば「もう通用しなくなった」と考える方もいます。

ただ、ここで多くの方がやってしまう勘違いがあります。

負けた結果を見て、真っ先に「台選びの基準」を疑うこと。これが最も危険な判断です。

今回のマイナス1,164枚は、台選びを間違えた結果ではありません。打ち始めのデータを4年間の平均と比較すると、むしろ今年選んだ台のほうが数値は良かったのです。

現役店長として毎日ホールの数字を見ている私が、2022年から2026年6月までに実戦した全285台・150,084回転の記録をすべて公開し、その理由を構造で説明します。

閉店間際稼働は今も通用するのか

👉 結論
閉店間際稼働も勝てる立ち回りの一つです。ただしその本質は「低設定を打つ確率を下げること」にあります。

ここを取り違えると、必ず判断を誤ります。

夜に打てば勝てるのではありません。夜は、その日1日の営業データが出揃っているため、低設定を避けるための情報量が最も多い時間帯です。情報量が多いから、台選びの精度が上がる。それだけです。

精度が上がっても、確率のブレはなくなりません。高設定に座っても短期では負けます。実際、私も4年半で118回負けています。

それでも中長期で積み上がるのは、低設定を打つ回数が減るからです。この一点に尽きます。

理由①:夜は情報が揃うから

設定判別が難しい機種で、私が夜を選ぶ理由

ジャグラーには天井もゾーンもありません。確定演出もない。

つまり、試行回数がすべての機種。

朝から打てば試行回数は稼げます。ただし、座る時点では情報がゼロに近い。前日のデータと店舗傾向から推測して座り、高設定か低設定かを自分の投資で確かめることになります。

夜は逆です。他のお客様が回した数千回転分のデータを見てから座れます。

1日の営業データが積み上がることで、台の挙動だけではなくその日のホール状況まで含めて判断できるようになります。

朝の稼働は「予想」です。夜の稼働は「確認」です。この差が、低設定を避ける精度に直結します。

なぜ私はアイムとマイジャグを主軸にするのか

ここは店長として、営業側の事情から説明します。

私が実戦の中心に据えているのは(ネオ)アイムジャグラーとマイジャグラーVです。理由は3つあります。

1つ目は、全国的に利益率が低いこと。

ジャグラーはホール収益の柱です。ただ、1台あたりの台粗利は低く、薄利で扱う機種と利益重視で扱う機種が分かれています。その中でアイム系とマイジャグは利益率が低いジャグラーであり、その分、高設定使用率も高い傾向にあります。

2つ目は、設置台数が多いこと。

設置台数が多い機種ほど、お店にとっておすすめな機種。多台数あることで粗利も取りやすく、高設定の使用率も高くなります。

3つ目は、稼働が良いこと。

これが今回の実戦上いちばん重要です。稼働が良い機種でなければデータから設定判別はできません。少ない試行回数ではその分ブレ幅も大きくなり収支に影響します。

設定が入る理由と、データが溜まる理由。この2つが揃う機種が、アイムとマイジャグです。

理由②:台選びの基準は「総回転数」と「REG確率」の2つだけ

私が使っているボーダー

この企画で使っている台選びの条件は、たった2つです。

これだけ。BIG確率は台選びの条件に入れていません。

特日かどうか、並びがどうか、過去の店舗傾向はどうか。こうした要素も条件には入れていません。

理由は、誰でも再現できる立ち回りとして検証するためです。

私が公開してきた実績は、「強い日を知っていたから勝てた」「特定店舗のクセを知っていたから勝てた」という結果ではありません。台の総回転数とREG確率、この2つの挙動だけを見て選んだ結果です。

ただし、ホール選びは別です。そもそも設定が使われていないホールを選ばないことは大前提になります。ホールに入った後の台選びが、この2条件だという話です。

皆さんが実践する場合は、この2つに店舗傾向や当日のホール状況を加えることで、精度をさらに高められます。

なぜBIG確率を見ないのか

実データで説明します。

2026年に打ったアイムジャグラー1台の、打ち始めデータがこちらです。

項目数値設定近似値
総回転数6,999回転
BIG確率1/280設定1
REG確率1/226設定6
合算確率1/125設定6

BIG確率だけを見れば設定1相当。REG確率だけを見れば設定6相当。同じ台の、同じデータです。

アイムやゴージャグはBIG確率の設定差が非常に小さい機種です。8,000回転回しても、設定1と設定6でBIG回数は数回しか変わりません。設定差がほとんどない数字を判断材料に入れると、判断がブレるだけです。

だからBIGは見ない。REGだけを見る。これが基準です。

具体例:2026年上半期、なぜマイナスになったのか

実戦した7台の内訳

2026年1月から6月に打ったのは7台。総回転数4,126回転です。

機種台数総回転数BIGREG合算戦績差枚
(ネオ)アイムジャグラー1台7941回 (1/794)1回 (1/794)1/3970勝1敗−506枚
マイジャグラーV5台2,5224回 (1/631)17回 (1/148)1/1202勝3敗−365枚
ゴーゴージャグラー31台8102回 (1/405)3回 (1/270)1/1620勝1敗−293枚
合計7台4,1267回 (1/589.4)21回 (1/196.5)1/147.42勝5敗 (28.6%)−1,164枚

1台あたりの平均差枚はマイナス166.3枚。勝率は28.6%です。

台選びは適正だったのか

最も多く打ったマイジャグラーVで、4年間の平均と比較します。

マイジャグラーV 打ち始め平均2022〜2025年(157台)2026年1〜6月(5台)
総回転数6,883回転6,499回転
BIG確率1/258.21/260.0
REG確率1/268.0(設定5近似)1/235.5(設定6近似)
合算確率1/131.51/123.6

今年選んだ5台のほうが、REG確率も合算も良い。

回転数が足りない台を選んだわけでも、REGが弱い台を妥協して打ったわけでもありません。基準通りの台選びができています。

負けた原因はBIGの下振れ

マイジャグラーV5台、私が回した2,522回転の内訳がこちらです。

REGと合算は、実戦中の挙動として悪くありません。確率が悪いのはBIGだけです。

設定5のBIG確率(1/240.1)を仮定して、2,522回転で期待されるBIG回数を確認します。

項目数値
BIG期待回数約10.5回
95%変動範囲5回〜17回
実際のBIG回数4回
BIG4回以下になる確率約2.1%(約48回に1回)

95%変動範囲を下側に外れた結果です。約48回に1回起こる下振れ。珍しくはありますが、起こり得ないことではありません。

基準通りに選んで、確率の下側を引いた。これが2026年上半期の中身です。

対策:目の前の数値が、実際の設定とは限りません

ここが、この記事で最も伝えたい判断軸です。

生涯データで、打ち始めの数値と、私が実際に回した数値を並べます。

マイジャグラーVREG確率設定近似値
打ち始め平均(162台)1/267設定5
私が回した分(80,907回転)1/310設定4
(ネオ)アイムジャグラーREG確率設定近似値
打ち始め平均(77台)1/252設定5.6
私が回した分(40,898回転)1/317設定4

打ち始めが設定5相当の台を選び続けても、高設定とは限らない。

ジャグラーのREG確率や合算確率は、あくまでその時点までに起きた結果であり、設定そのものを表す数字ではありません。

打ち始め時点でREG確率が設定5相当だった台にも、複数の可能性があります。実際に設定5以上だった可能性、設定4が上振れた可能性、あるいはさらに低い設定が一時的に良く見えていた可能性。逆に、本当に設定5だった台が、その後REGを引けず数値が悪くなることもあります。

つまり、打ち始めの良い数値は「その台が高設定である可能性」を示す材料であって、「その台が高設定である証明」ではありません。

某全国実績を見ても、アイム以外の機種は設定5使用率が2%に満たない水準です。長期的に見れば、設定4前後を打っている可能性が高いという推測は、この数字とも一致します。

判断軸として持っておくこと

実際のデータ画面をどう読むか、地域差をどう補正するか、自分のホールにどう当てはめるか。ここは動画で実演しています。

台選びでREG確率をどう扱うかは、こちらの動画でさらに詳しく解説しています。

4年半の総括:285台・150,084回転の全記録

ジャグラー閉店間際稼働 収支推移(2022年〜2026年6月・累計差枚)
※詳細グラフやデータは動画で公開しています。

機種別・生涯成績(2022年〜2026年6月)

機種台数総回転数BIG確率REG確率合算戦績(勝率)差枚
(ネオ)アイムジャグラー77台40,8981/2431/3171/13846勝31敗(59.7%)+6,750枚
マイジャグラーV162台80,9071/2351/3101/13490勝72敗(55.6%)+15,585枚
ファンキージャグラー215台9,3931/1881/4471/1329勝6敗(60.0%)+2,733枚
ハッピージャグラーVⅢ15台8,9111/1781/2221/9912勝3敗(80.0%)+5,345枚
ゴーゴージャグラー39台5,9981/2221/2611/1205勝4敗(55.6%)+920枚
ジャグラーガールズ6台3,7911/2001/2711/1154勝2敗(66.7%)+1,480枚
ウルトラミラクルジャグラー1台1861/1861/1861勝0敗(100%)+8枚

総合成績

総台数285台
総回転数150,084回転
BIG660回(1/227.4)
REG488回(1/307.5)
合算1/130.7
戦績285戦167勝118敗
勝率58.6%
累計収支+32,821枚

アイムとマイジャグ以外は、試行回数が1万回転に満たない機種がほとんどです。プラス収支でも、高設定を打てているのか中間設定を打たされているのかは判断できません。

一方でアイムとマイジャグは、試行回数の多さとREG確率から設定4前後の稼働と推測しています。

出玉率の低いジャグラーでも、基準を守って積み重ねればこれだけの結果になります。

この内容はYouTube「ランプよ光れ」でも詳しく解説しています。

まとめ

この記事のまとめ

  • 閉店間際稼働は今も通用します。勝てる立ち回りの一つですが、本質は「低設定を避けやすい立ち回り」であることです
  • 台選びの条件は総回転数5,000回転以上と、REG確率が設定4以上の2つだけ
  • BIG確率は設定差が小さいため、判断材料に入れません
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